いけぽぐ9th:4位指名【Jasmine Blueの18】(ブルースピリット)

4位:Jasmine Blueの18(馬名:ブルースピリット) 

 父Invincible Spirit 母Jasmine Blue 母父Galileo

厩舎:中内田充正栗東) 馬主:ゴドルフィン 生産:Deerpark Stud & Irish National Stud

血統情報:5代血統表|ブルースピリット(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)

 

今年の琴線に触れたゴドルフィンシリーズ。スーパー・ウルトラ・ハイパー・ミラクル名繁殖Urban Seaが送り出したG1勝ち馬は、Galileo(父Sadler's Wells)、Sea The Stars(父Cape Cross→その父Green Desert)、Black Sam Bellamy(父Sadler's Wells)、My Typhoon(父Giant's Causeway)の計4頭。本馬ブルースピリットの血統内部には何かに導かれるが如く、これら父馬群が集結していて、Sir Ivor≒Hopespringseternal≒Terlinguaの構築が実に小気味良い。同関係に彩りを添えるRahyRed GodHalo2×2)の存在感も光ります。ファーストインプレッション時に「これは…」と唸った後、デスクの横でしばらく小躍りしていました。(盛っています)

 

GalileoGreen Desertは相性バツグンでして、Was(英オークス)は「父Galileo×母父Green Desert」、Australia(英ダービー愛ダービー、英インターナショナルS)は「父Galileo×母父Cape Cross(その父Green Desert)」、Cracksman(英チャンピオンS2回、コロネーションC-英G1、ガネー賞-仏G1)は「父Frankel(その父Galileo)×2代母の父Green Desert」です。またGalileoの後継New Approach産駒のMasar(英ダービー)、Teofilo産駒のHavana Gold(シャンプラ賞-仏G1)、Humidor(豪G1・2勝)、Intello産駒のIntellogent(シャンプラ賞-仏G1)等も母方にGreen Desertを保持しています。

 

また、Galileo Gold英2000ギニーセントジェームズパレスSー英G1)は「父Paco Boy(父父Green Desert)×母父Galileo」、Magna Grecia(19年英2000ギニー)は「父Invincible Spirit(その父Green Desert)×母父Galileo」と、組み合わせが逆になっても大物が出ている点は頼もしく、特に後者はブルースピリットと同じ父×母父の配合馬です。(直近の英クラシック勝ち馬と血統的類似点がある、これは凄く重要。)

 

Krisの血量18.75%というと、Wrote(ブリーダーズカップジュヴェナイルターフ-米G1)、Tiggy Wiggy(チェヴァリーパークS-英G1)辺りが著名で、G1勝ち馬輩出・秘伝の技とは言い難いものの、ゴドルフィン所有の本邦代表格ファインニードル(春秋スプリントG1連覇)は、Krisを通じたSharpen Up5×4を持っています。Kris3×4(Sharpen Up4×5)が際立つブルースピリットにとって、ファインニードルと同じ環境で育成される点は心強い限り。豊潤なスピードを武器に短距離路線で活躍する姿が目に浮かびます。

(※ファインニードルの育成時、ダーレー・キャッスルパークに屋根付き坂路はありませんでしたので、全く同じ環境という言い回しは適切ではないかもしれません。)

 

絶景を拝んだ気分にさせてくれる今年の花丸配合馬です。デビュー戦は6月21日(日)、函館の新馬戦(芝1200m)を予定。結果次第では函館2歳Sに向かう青写真でしょうか。デビュー戦当日が楽しみです。