いけぽぐ9th:6位指名【ミラクルベリーの18】(クラーロイメル)

6位:ラクルベリーの18 (馬名:クラーロイメル)

 ドゥラメンテ 母ミラクルベリー 母父ファルブラヴ

厩舎:高橋義忠栗東) 馬主:ケーエスHD 生産:前谷武志  

血統情報:5代血統表|クラーロイメル|JBISサーチ(JBIS-Search)

 

母ミラクルベリーはJRA1勝も、朝日杯FS(G1)で3着に激走したグランレイ(父ルーラーシップ)を出し、繁殖牝馬としては気を吐いています。晩成傾向強いルーラーシップ産駒にして、期間内G1・3着したグランレイの実績は高く評価すべきものですし、父が二冠馬ドゥラメンテに替わったとなれば(7/8同血)ワンランク上の活躍をしてもおかしくない、という読みがまず一点。

 

ルーラーシップ産駒のデータから)「父ルーラーシップ×母父ファルブラヴ」はこれまで5頭中4頭が勝ち上がりとアベレージ優秀。このうち唯一の牝馬テトラドラクマクイーンC-G3)が重賞勝ち馬に。「父ドゥラメンテ×母父ファルブラヴ」の配合で牝馬に出た本馬への期待も自ずと高まります。

 

実はルーラーシップに限らず「父キンカメ系×母父ファルブラヴ」の配合は相性抜群でして、ステルヴィオ(父ロードカナロア/マイルCS-G1)、ミッキーワイルド(父ロードカナロア/5勝)、前出テトラドラクマ(父ルーラーシップ/クイーンC-G3)、ヒシゲッコウ(父ルーラーシップ/3勝)、ダノンファスト(父キングカメハメハ/3勝)などが出ています。24頭中15頭が勝ち上がりと安定感も兼備。ドゥラメンテにおいても母父にファルブラヴを入れ、Nureyev≒Fairy Kingを狙っていく戦略はある程度計算が立つはず。

 

ドゥラメンテサンデーサイレンスの3×4ってどうなんだ」という問題ですが、同クロス保持の大成功事例デアリングタクト(牝馬二冠)の配合を見ると、エピファネイアに存在する多重Hail to Reasonを、サンデーからしHail to Reasonを引かないデアリングバードによって「緩和」がなされた形跡があります。ドゥラメンテの構成はデアリングバードと同じくサンデーにしかHail to Reasonがないものであり、ドゥラメンテにサンデークロスを施すならば、エピファネイア的にHail to Reasonを重ねた繁殖牝馬を持ってくるパターンが有望だろうと考えました。

 

ラクルベリーはSadler's Wellsの全弟Fairy KingSeattle SlewとサンデーサイレスにHail to Reasonが存在しており、これはまさにエピファネイアが代々紡いできたHail to Reasonをなぞるものです。(厳密に言うとミラクルベリーにはRobertoが無く、替わりにSir Ivorが入ります。)

 

また、キングカメハメハフジキセキを交えたサンデークロスといえばブラックホール札幌2歳S-G3)が該当、サンデークロスの出世頭2頭の血統要素を併せ持つところは非常に魅力的です。

 

トリプルワウの子孫から誕生した重賞勝ち馬はダイワキャグニー(エプソムC-G3)のみと、牝系はやや勢いを欠く印象ですが、同馬の父名がこれまたキングカメハメハだったりします。見えざる者からミラクルベリーにキングカメハメハ系の種牡馬を!というメッセージを受け取った気分になりました。(変人)

 

一度入厩するも体調が整わず放牧に出ていましたが、先日栗東に戻ってきて目下坂路主体に乗り込んでいる模様。大箱コースで末脚を伸ばす競馬がベスト。デビュー戦を楽しみに待ちたいと思います。