キズナ:メモ2

ディープはBurghclereの累代Borealis(母Aurora→Rose Red)によって、Sweet Lavender=Rose Redとし、Turn-toクロスに彩りを加えたスタイルを確立している。ディープらしさとはHalo=Sir Ivorによって生じたTurn-toクロス的表現でもあるのだから、代々Sweet Lavender=Rose Redを巧妙に昇華していく事が「ディープ系」継続のカギとなろう。

 

さてキズナである。My BabuとAcropolisによってSweet Lavender=Rose Redをしっかりと累進継続している。My Babu,Acropolisともに各国の大レース勝ち馬の血統内にたびたび登場する名馬だ。良好な継続処置である。

 

キズナ産駒の代では当然Acropolis=Alycidonを施したいのが心情。Turn-to,Borealis,My Babu,Acropolisの合併により生じたSweet Lavender=Rose Redを、全姉妹クロスでもって一括処理できるからだ。以前にも書いたがキズナキャットクイル20歳時の産駒であって、古めかしい血脈が所狭しと並ぶ、Acropolisの場所も4代目と比較的近い。大いに効果が見込める位置だ。

 

既にディープブリランテミッキーアイルマカヒキAlycidonを取り込んでG1を勝っているし、キズナの母父Storm Catの後継ヘネシーも同馬を内包している。以上の観点からAlycidonが入る配合は確実性が高く、大物輩出が期待出来るだろう。

 

Alycidon自身は名ステイヤーとして鳴らした馬であるから、Acropolis=Alycidonによる効果が出やすいのは牝馬よりも断然「牡馬」だと推測される。前出ディープ+Alycidonの活躍馬は皆牡馬であった。

 

Alycidonの血を含むかどうか、とりわけキズナ牡馬を選定する上で重要な指標となる可能性が高い。初年度産駒の動向を見つつ、再度キズナのまとめ記事を書く予定である。(あくまで予定である←念押し)